きっとcozyという言葉のことを

房総への半日出張の帰り、バスを降りて八重洲の地下街を歩いていたら、いいなぁと思う店がいっぱいできていた。
地下街などというもの絶対、行かないぞと、あんな一日中、日があたらないところなんてと、若い頃は思っていたのだけれど、今の八重洲の地下街はいいぞ、とくに、八重洲古書館とR.S.Booksという古書店はとてもよくて、いつもひっそりしているけれど、ひとりふたりおじさんがほっとしていたりする。
あんなにいやだなぁと思っていたところに、いいなぁと思えるお店ができるのだから、歴史というのは、大きな間違いを犯しつつも、小さく前進もしているのだなぁと思った。
新しい八重洲の地下街をつくった人たちは、きっとcozyという言葉のことを考えていたのだろう。