今日もやっぱりぽかぽかと気持ちがいい

4年前の今日もやっぱりぽかぽかと気持ちがよくて、4年たった今日もやっぱりぽかぽかと気持ちがいい。

2019年2月20日
今日はポカポカとして気持ちがいい。そんなことを考えていたら、ここのところ読んでいた保坂さんの本のことを思い出した。悲しいとか楽しいとかというのは、個人の閉じた世界の中で起こっていることじゃなくて、世界全体が悲しいから悲しいのであって、世界全体が楽しいから楽しいのだというようなことが書いてあって、そんなばかな、悲しいのは僕自身の問題であって、確かに楽しいのは世界が楽しいということと少しは関係があるかもしれないけれど。いずれにせよそんなことあるもんかと思っていたけれど、今日のこのポカポカ楽しい気分は世界がポカポカ楽しいことと連動しているに違いないと思った。保坂さんはやっぱり面白い。
「悲しいことは悲しいことなんだよ、やっぱり」と私は言った。「寒いと感じる日が寒い日であるように、悲しいから悲しいと思うんで、感じる側の心の次元で閉じてる問題じゃなくて、世界で確かに起こってることなんだよ」・・・・・悲しいはきっとそういうことなのだろうし、死もそうなのだ。一つの生き物の中で起こるのではなくて、気象のようにこの世界で起こる。」保坂和志『カンバセーション・ピース』p.452~453