やっぱり粘り強く考えなきゃ

森友、加計学園をめぐるニュースを見ていても、もういいやって思ってしまっていた、どれだけ僕たちは馬鹿にされているのだろうって、これだけ馬鹿にされていてもちょっと笑ってすますだけ、もうこれでいいことにしようと内心思いかけている。絶望というエネルギーがいることより、力なく笑うだけでもう収束だなって思ってた。でも今日久しぶりに、5月19日の朝日新聞朝刊の豊永郁子さんの論考を読んで、この問題はハンナ・アーレントがすでに「エルサレムアイヒマン」で考え続けていたことなのだなと気がついた。今日の様々な動きに対して、ファシズムだの、アイヒマンだのに言及されることはあっても、ちょっとそこまではと思うことはよくあったけれど、この豊永さんの論考はハンナ・アーレントが「エルサレムアイヒマン」で指摘したことが現在にもそのまま生き続けていることを教えてくれた。森友、加計問題が浮上してずいぶん時間が経つけれど、ようやくこんな論考が出てくるなんて、やっぱり粘り強く考えなきゃだめなんだ。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13500572.html