私たちはどんな生活や文化を生み出すことができるのか

結局この展覧会の意義は活かされたのだろうか

2012年3月28日 ·
いまふたたびの後藤新平であったり、今和次郎であったり、震災後を考えるためのもう一つのヒントがここにあるのかもしれない。最近読んだ『小さなおうち』中島京子著にも1930年代の東京が活写されていた。行かなきゃだ。
「展示全体を貫くのは、驚くほどの健全さ。穏やかでのびやかなモダニズム文化の精華といってもいい。関東大震災以後の20~30年代といえば、世界恐慌満州事変、5・15事件と暗い時代へと続くイメージが強い。だが小池学芸員は、「暗く、虚無的な面もあるが、都心では得られない環境の中で育まれる明るい面もあったのではないか」と話す。同時に、東日本大震災後に、私たちはどんな生活や文化を生み出すことができるのか。そう問われているようでもある。」2012年3月28日朝日新聞夕刊 美術欄 関東大震災後のモダニズム 「都市から郊外へ−1930年代の東京」展
http://www.setabun.or.jp/exhibition/tokyo1930/