石が雨に濡れるととてもうれしい

あぁでもないこうでもないと線を引いていたら,そうして現場で出てきた石を唐突に置いてみようなんてしていたら,こんな風になったのだけれど、えっ、これって龍安寺、と思ってしまった。ぼくの辞書の中には龍安寺も石庭も日本庭園さへもまったくないのだけれど,ひっそり隅っこの方に隠れていたのかもしれない。人って自分のことなどちっとも知らない。そして知らない自分が唐突に出てきて戸惑うけれどそうしてまた生きなおしていく。たいへんだった現場だったけれど、石が雨に濡れるととてもうれしい。