ここ10数年やってきたことを話せという話が舞い込んだ。話せと言われても人前で話すことなど，最も苦手とするところだから、ずっとほうってあったのだけれど，いよいよ来週に迫ってしまった。きのうあたりから準備を進めている。ひとむかし前に書いたものや，撮った写真をひっくり返しているのだけれど，苦痛な作業のはずだったものが面白い。ひとことで言うと，元気があったなぁ，輝いていたなぁということ。輝いていたなんてことがあったんだ。ただただ混迷をきわめていた日々ではあったけれど、たぶん輝いていた訳じゃなくて，今はなんだか枯れてしまったなぁということだろう。人は10年でずいぶん年をとるということでもあるのかもしれない。で，なんとかまとめなければならないと，なんどもなんども考えていると，ようやくそういうことだったのだなぁと分かることがある。まいにちまいにち夢中で悪戦苦闘しているけれど，後から見ると深い訳があったことに気付く。めちゃくちゃに生きて来たようであっても案外だったじゃないかと知って，苦痛だとばかり思っていたしごとがようやく佳境にはいってきている今日は雪。
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