たぶん。春は近いのかもしれない。

おとといAさんから久しぶりに電話があった。3年ほど前にお庭をお手伝いした。でも、ぼくに解ける困難ではないと思った。でも今日久しぶりにときわ台の駅に降りたった。おまんじゅうの箱をぶらさげて。庭や家の守備範囲を超えて入る困難だと思った。でも、殆ど消え入りそうな小さな設計事務所の生きる道が少し見えてきた気がする。ぼくたちの仕事は、家族の物語ととても長く付き合うことになる。いつの間にかそのご家族にとって長い付き合いの第三者になっているのかもしれない。そんなご家族に困難が起こったとき、守備範囲外と分かっていても、まづ電話をかけて頂けるのがぼくたちなのかもしれいない。そこに小さな庭や家をなりわいにするものの役割があるのかもしれない。Aさんのお宅からの帰り道、カンザクラが咲いていた、たぶん。春は近いのかもしれない。