おぉ、人生終盤に

春学期が近いので、勉強しなきゃと言うことで「生態工学」亀山章編 朝倉書店を読んでいたら、この分野で、いい本がないかなとずっと探していたけれど、これはいいなぁと思う。やはり学術書であるから、なかなか硬質なのであるが、読んでいるうちに、何かこの本をもとに絵本を作りたいなぁと思ってしまうから。生態学が持っている、物語のような、詩のようなものがとても素直に表現されているし、序論で亀山先生が書いておられる「生きものを扱う技術は、生きものとその本質である生命に対するやさしさと思いやりの上に成り立つ。これは生態工学の理念であり、技術の特徴である。生きものへのやさしさと思いやりは、人間へのものと同様である。対象である生きものに対して何よりも深く知ることが大切であり、それによって生きものの生活とその環境を知ることができる。」おぉ、人生終盤にこんな学問に出会えたのだと思えることがうれしい。
http://www.amazon.co.jp/生態工学-亀山-章/dp/4254180101/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1332049703&sr=8-1