そこでようやく気がついた

  • 今年はこんな夏休みを!無理かぁ。

    2018年6月2日
    北イタリアの避暑地の邸での一夏の恋の物語。考古学の研究者を目指す24歳のアメリカ人青年と音楽と読書を愛する17歳のイタリア人少年。画面がひたすら美しい。少年が弾くピアノ、田舎道を走る自転車、水浴する沼。でもどこか入り込めないでいた。しかし映画も終盤に差し掛かる頃、ずっと控えめでいた少年の両親が俄然存在感を増す。母親はその優しさにおいて、父親はその思慮深さにおいて。そこでようやく気がついた、この映画は親子の物語であり家族の物語なんだと。時折姿を現わす音楽や古代の彫刻が物語に奥行きを添える。少年の弾くバッハがなんともかっこいい!
    https://www.youtube.com/watch?v=_O6derhE1n0
    https://www.youtube.com/watch?v=kRfoIKjwHvQ