「ぼくの先生レース」は

「ぼくの先生レース」というのをやっていたのだなぁ。だとすると今は誰だろう、このところ急に谷崎さんが急浮上している。ようやく読んでいる「細雪」にまったくはまっている。
2015年2月9日
最近は、年をとったから,世界を小さくしなくてはいけないと思っている。あちこちとっちらかしてはいけないという意味でもある。それに去年読んだ「動きすぎてはいけない」というフランスの現代思想につながる本のせいもある。それだけではない,基本的にバタバタするなと言う老子さんや荘子さんに感服しているせいもある。でもここは決起しなきゃと思う場面に遭遇して,でも上記の事情でじっとじっと静かにしていたら,今日突然,いま言わなければいけないことが整然とした言葉になって降りてきて,これは神さまが手伝って下さっているということにちがいないから,今日はいままでそのことを文章化して書簡にしていた。この葛藤は、ここ数年に渡って,ぼくを悩ませているものだけれど,今日の結論から言うと、ドゥールーズ先生でもなく老子さんでも荘子さんでもなく,そして最近急浮上してきている糸井さんでもなく、やはり吉本さんの勝利ということになる。吉本さんの「どんな小さなことでも腑におちないことを投げ出してはいけない」ということだろう。ここのところ僕の中で繰り広げられている「ぼくの先生レース」は吉本が一馬身ほどもリードしているらしい。