こう言う味わいの映画もあったのだ

想定していなかった様々な困難に見舞われながらもひたすら前を向いて歩き続け、職業とする「哲学」の力を借りながらも時には涙をこぼすこともありながらも未来へと歩を進める女哲学教師をイザベル・ユペールが演じる。要所に流れるシューベルトの「水の上で歌う」がちからをくれる。「アンチェインド・メロディ」がユペールが到達する境地を見事に伝えてくれる。現代の哲学界の思潮もかいま見せてくれてとてもぜいたくだ。帰り道、道玄坂を下りながらずっと柔らかい気持ちでいた。こう言う味わいの映画もあったのだ。もう黄金週間はじまったのかもしれない、幸先の良いスタートだ。ワイン片手にもういちど見たいと思った。
https://www.youtube.com/watch?v=Wit_qWkvbDc