靴のことを考えようと思った

晦日から元旦にかけて「須賀敦子・魂の旅」を見ていた。以前、自分の足にあう靴さへがあればどこまでも歩いて行けるというようなことを書いておられて、深くいいなと思ったことがあった。元旦、もういちど「 いったいどんな靴をはけばよいのだろう」 と考える須賀さんに出会った。須賀さんのことがずっと気になってきたのだけれど、それ以上深くお近づきになれるきっかけは見つけられなかった。でも今回また靴のこと、歩き続けるということを考え続ける須賀さんに出会った、今年は須賀さんといっしょに靴のことを考えようと思った。
「もうすこし老いて、いよいよ足が弱ったら、いったいどんな靴をはけばよいのだろう。私もこのごろはそんなことを考えるようになった。老人がはく靴の伝統は、まだこの国にはない。その年齢になってもまだ、靴をあつらえるだけの仕事ができるようだったら、私も、ユルスナールみたいに横でぱちんととめる、小学生みたいな、やわらかい革の靴をはきたい。」『 ユルスナールの靴』
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