朝ですわ!

久しぶりで「100分de名著」を見た。「斜陽」太宰治が今回の一冊だ。どちらかと言うと太宰というより講師の高橋源一郎に興味があったからと言っていい。高橋という人がとっても気になっている。どうしてこんなに苦しい状況を強いられているのに高橋はいつもあんなにいい顔をしているのだろう。それが不思議でならなかった。その謎が解けたような気がする,高橋には漱石と太宰という味方がいたのだ。なかでもこの番組で高橋は断言する「僕たちには太宰治が必要なんだ」と。高橋がこんな困難な中にあっても飄々としていられる数少ない人である理由は、太宰治、特に「斜陽」にありそうだとこの番組を見ていてわかった。かず子さんは言う「朝ですわ! 太陽のように生きるつもりです」源一郎さんは、もう誰も言わなくなったそんな言葉をずっと手放してこなかったのだと思う。本屋さんに走らなきゃだ。
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