お祭りの時は、モンマルトルの丘の似顔絵描きのように、多摩ニュータウン・まちの絵葉書屋になるのだが、これがさっぱり売れない。やっぱり絵で食べていくのはたいへんなのだと実感する時だ。でも数年以上前に描いた諏訪２丁目団地はもう建て替えでなくなってしまったし、レンガ坂のユリノキの並木もずいぶん元気がなくなってしまった。誰かが「記録することは守ることだ」と言っていたけれど、とても微力だけれど、それしかないんだと思う。で、売れないなぁと思っていたら、さっき市長が来て５枚買って行ってくれた。こんなことがちょっとずつ積み重なっていってくれればいいのだが。
