答えを見つけにいくのではない

いいまちには,いい古本屋がある。池ノ上にもあった。井の頭線の線路沿い。文紀堂。電車ががたがた通るけれど,ちっとも苦にならない、ここの本棚のちからのせい。答えを見つけにいくのではない,いま必要な問いを見つけに行くのが、いい本屋だと言う。隠遁の思想・佐藤正英、東京の空の下・今日も町歩き・川本三郎、還暦以後・松浦玲、山からの言葉・辻まこと、簡素な生活・シャルル・ヴァグネル、庭木の観察・牧野晩成、京都名庭こう見てよし!白幡洋三郎・尼崎博正、失楽園・風景表現の近代1870-1945・倉石信由乃ほか。しめて4300円。くじけそうな毎日がつづくけど,まちの古本屋は味方だと今ごろ気がついている。