新しい駅に降り立った、小竹向原
新しい駅で降りて、新しい現場に向かう
少しづつ違う風景がうれしい
どこも同じような風景になってしまって
かつてはいつもそんなことを思っていた
小さな新しい駅に降り立つようになって、どの町もひとつとして同じでないことに気がついた
新しい現場、鬱蒼とした大きな木
Nさん、大きな木が大好きなんですと
最近は大きな木がいじめられるところにばかりいた
新宿に戻って昼食はかつ丼にした
永井荷風はかつ丼が好きだったと知ったから
荷風に憧れている
激変していく東京の風景を嘆きながらも、道ばたの草木や小さな路地を愛し続けた
町を歩くことから考え続けた、思い続けた
南武線矢川で降りて、くにたち郷土文化館に向かった
緑のカーテンを見に
ガラスの箱の近代建築をおおう、ヘチマやひょうたん
ガラスとヘチマやひょうたん、へんてこな組み合わせが、やっと文化館の悩みを解決した
あんなたよりげなヘチマやひょうたんなのに
帰り道、直売場で地場のなしを買った