最後の砦になりうると思った

母がいる京都に来ている。今日は一日老人ホームと呼ばれる施設を見て回った。いよいよ老母のために選択をしなければならないことになったためだ。見回りながらずっと晴れない気持ちでいた。一軒、中庭に小さくとも畑や花壇のある施設があった。そこでようやく気持ちが晴れた。ここでは生きられると思った。それで思い出した。映画「ローザ・ルクセンブルグ」。ローザは刑務所の中の小さな花壇で赤いバラを育てていた。史実かどうかは知らない。庭や花壇は最後の砦になりうると思った。