きみがモテれば、社会は変わる。

模倣という言葉が、何やら新しい価値をおびつつあるらしい、数年前、生物模倣(バイオ・ミミクリー)という言葉に出会って、きょう、感染的模倣(ミメーシス)という言葉に出会って、大きくうなずいた。
「ローカルであること、近くに接していること、ひとつながりの共同体を意識するなかで、おたがいに内発的に『いいことしようじゃないか』と思うような社会をつくれるかどうか。これこそが、日本が変わっていけるかどうかの、大きなポイントだと思います」(きみがモテれば、社会は変わる。)と述べていますが、わたしも全面的に賛成です。他人に対して善い行動をする人の影響を人間は自然に受けます。宮台先生はこのことを哲学の伝統を踏まえて、「感染的模倣(ミメーシス)」と呼びます。
朝日新聞朝刊 2012年7月29日 『読むぞ!ホップ・ステップ・ジャンプ 信頼関係を築くには』佐藤優より