無駄なものではなかったのかなって

昨日の朝日新聞の書評欄で、原武史さんが重松清さんの「たんぽぽ団地」を取り上げていました。
「一戸建てとも民間のマンションとも異なるあの不思議な一体感は何だったのか。20世紀後半の日本の大都市郊外に一時的に出現したコミュニティ空間は、決して郷愁だけで語られるべきではない。」とありました。
「集まって住むことは楽しい」に違いないと確信して団地という居住形態を選んだのでしたが、いつのまにか「 集まって住むことはなんて苦しいことなのだ」と思うようになっていました。でもこの書評を読んでその苦しさは決して無駄なものではなかったのかなって、思い直しているところです。原さん、たとえ一時的にしろここにコミュニティ空間が出現したのですね。だとすればそんなに悲観することはないのかもしれません。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12267340.html?rm=150