ずっとひとりで飛び続けて欲しかった

先週、鴨居玲展に行ってきた。これまで知らなかった人だけれど、駅で見たポスターの赤が鮮烈でこんな人がいたんだとずっと思っていた。これまでの僕の中の画家の姿に収まりきれないひとで、どう考えればいいんだろうと、ずっと思っていた。そんなとき思い浮かべたのは flying solo という言葉だった。単独飛行という意味だけれど、たしかサン・テグジュペリに関する文章で読んで、なんとかっこいいんだろうと思った。鴨居さんはひとりで飛び続けた人なのだけれど、最後は自らの意思で墜落してしまった。低空でもいいからずっとひとりで飛び続けて欲しかった。 flying soloを貫徹して欲しかった。とってもダンディな人だったのだから。
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201505_Rey_Camoy_Retrospective.html