ぼくらはいつもはしょぼっとしているけれど

しょぼっとしたおじさんの話しが好きだ。人生しょぼっとが大事だ。パリ行きたいなぁ。

2014年11月6日
「ウィーク・エンドはパリで」を見た。この間は「リスボンに誘われて」だったから、1000円ちょっとで、パリやリスボンで遊んでる。どちらも主人公は60余才のしょぼっとしたおじさんだ。そんなおじさんたちが来し方を振り返り、残りの人生、どうする?と言う映画である。後者は英国の哲学教師、先月学生への不適切発言でクビを言い渡されたばかり、で結婚30周年の週末をパリで。筋らしい筋はないのだが、なんとも夫婦の会話がしゃれている。辛辣きわまりない、それでも機知が効いている。会話だけではない、しょぼっとしているのになんともおしゃれだ。タンガリーのシャツはこんな風に着こなすんだ、しょぼっとしているけれど、鬱屈した精神はたまに大爆発をして、like a rollingstoneを大音量にして踊り歌いまくる。ぼくらはいつもはしょぼっとしているけれど、時には狂うように、歌い踊るのだ。そのとき思う、こんなだけれど決して負けてはいないのだと。押し付けがましくなく流れるヨーロピアン・ジャズが光ってる。おっさん乾杯!と言う映画だった。https://www.youtube.com/watch?v=mLTjTgb-n3w