酔うとまるで子供のように無邪気になって大騒ぎして

昨日も飲んだのだけれど、僕は青柳瑞穂派なんだなぁ。酔うとまるで子供のように無邪気になって大騒ぎして、そしてばたんと寝てしまう。色んな酔っ払い方があるんだ、でもみんな楽しそう。阿佐ヶ谷会入りたかった。
井伏鱒二は、長い時間をかけてゆっくりと飲む。濱野修は、チュチュチュッと音を立てて啜る。外村繁は真に酒を楽しみ酔えば三高の寮歌を歌う。青柳瑞穂は、酔うとまるで子供のように無邪気になる。大町桂月は、杯を手にして原稿を書く。古木鐵太郎は、実に静かにうまそうに飲み、鼻の頭に脂が光って来たらもうかなり酔っている。他にも、阿佐ヶ谷会の様子や禁酒していた頃の話、再び飲み出した酒解禁の話など盛り沢山である。」p.348
「文と本と旅と」上林暁著より