上林暁の時代は暗い時代でもあったろうに、それでも淡々と飄々と生きた上林暁や井伏鱒二などの文人たち。どんな時代であっても、人生を良きものとして生き続けた人がいるのだなぁ。なんか暗澹たる思いがすることが多いこの時代だけれど、淡々と飄々と生たいものだ。
編者の山本善幸さんは京都は百万遍の古本屋さん。今日もターンテーブルの上でジャズのレコードが回っているかな?どんな時代が来ても善幸さんの古本屋さんはずっとそうなんだろう。ここにある絵葉書は善行堂のパリ店とイギリスのコッツウォルド店だと善行さんは言うのだけれど、もちろんそんなものはある訳なくて、でもそんな茶目っ気のある善行さんが好だ。
「文と本と旅と」上林暁著
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