飛んだり、跳ねたり、ひっくり返ったり

ビオトープという言葉をあまり聞かなくなった。すっかり当たり前の世界になっているのならいいけれど。環境教育的な環境学習的な言葉として語られすぎたように気がする。越後妻有・大地の芸術祭の「鉢と田島征三 絵本と木の実の美術館」は、里山と地域の記憶と生きものたちととアートと絵本が一体になったような世界だ。ビオトープに住む生きものたちがそのまま表に飛び出して、モビールになったり彫刻になったり絵本になったり、勝手に遊んでる。どうしていつも教育だの学習だのと言う言葉に縛られてしまうのだろう。里山は生きものたちのにぎわう場所だ、静かに勉強する場所じゃない、もっともっと遊ばないと、飛んだり、跳ねたり、ひっくり返ったり。