ほっと一休みできればそれでいい

東京に住んで50年近く、ようやく銀座に隠れ家が持てた。すごいだろ、銀座だぜ、隠れ家だぜ、でもそんなに威張ることなのかな?でもなんだか嬉しい、なんだか誇らしい、うれしいにつけ、かなしいにつけ、ここに駆け込んで、泣いたり笑ったりできる場所ができたのだから。

2018年7月31日
この古ぼけた感じが好きで、5階までの階段も大変なんだけれど、えっちらおっちら登ってくる。ここが僕の隠れ家、と言って公言してしまっては隠れ家じゃないけれど。でもこの古びた感じが好きだし。屋上の庭というとどうももっと晴れがましいものが多いけれど、屋上の庭と言わずとも、庭と言ってもやはり何か晴れがましいものが多いけれど、もっとしょぼっとした、花などそんなに咲いていなくても、壁もちょっと汚れていてもいいんだと思う。家は立派でなくてもいいし、庭も美しくなくてもいいし、ほっと一休みできればそれでいい。