そんなに言うならついて行くから

休日だから本を読んでいる。「暇と退屈の倫理学」まさに雪が止んだ後、暇で退屈な休日に読むにふさわしい。よく分からないままも半分ほど読み終わったところで思った。哲学者と呼ばれる人たち、こんなに考えて大丈夫っ?って。もうこれくらいでいいじゃないかと思うけれど、またその先を考えようとする。読者の僕はもうよく分かった、これで十分だからと言いたくなる。それでも哲学者たちは進んでいく。そんなに言うならついて行くから、そんな風にして午後の後半に向けてずんずん進む。まさに暇と退屈の老後、哲学がふさわしい。
ハイデッガーはここから、もはや気晴らしが不可能であるような、最高度に「深い」退屈について考えようとする。退屈の第三形式である。
いったいそんなに「深い」退屈とはいかなるものであろうか?ハイデッガーはそれについてこう言う。私たちは多分それを知っている、と。」p.243

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