おまんじゅうの箱をぶらさげて

ここに僕たちの仕事のすべてがあると思ってる。おまんじゅうを持ってふらふらとお訪ねすること。なぜか洋菓子ではなくて、おまんじゅうでなくてはならない。

2013年1月31日
おとといAさんから久しぶりに電話があった。3年ほど前にお庭をお手伝いした。でも、ぼくに解ける困難ではないと思った。でも今日久しぶりにときわ台の駅に降りたった。おまんじゅうの箱をぶらさげて。庭や家の守備範囲を超えている困難だと思った。でも、ほとんど消え入りそうな小さな設計事務所の生きる道が少し見えてきた気がする。ぼくたちの仕事は、家族の物語ととても長く付き合うことになる。いつの間にかそのご家族にとって長い付き合いの第三者になっているのかもしれない。そんなご家族に困難が起こったとき、守備範囲外と分かっていても、まづ電話をかけて頂けるのがぼくたちなのかもしれいない。そこに小さな庭や家をなりわいにするものの役割がある。Aさんのお宅からの帰り道、カンザクラが咲いていた、春は近い。

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