「すてきな服だな」とつぶやいた

ミナ ペルホネン/皆川明 つづく展に行ってきた。会期いっぱいギリギリだ。ギリギリでも滑り込んでよかった。皆川さんに力をもらった。皆川さんは新しい人だ。ようやくこういう人が出てきたのだなと思う。デザインに世界を変えることができるのかな?と思う。でも皆川さんは変えることができる数少ない人だと思う。 ミナ ペルホネン の服を愛用している人がこんな文章を綴っていた。
4years
この服を着て、入院中の病院を訪ねた時、頑固でほめことばなど素直に口にすることのなかった父が、「すてきな服だな」とつぶやいた。そして「着るものにふさわしく常に自身を磨きなさい」と。おしゃれへの興味が高まる10代の頃、「内面をこそ磨きなさい」と言われて反発心を抱いた記憶がふと蘇り月日が流れ、同じ意味の言葉が深く心に沁みるものへと変化していることを感じた。程なくして父は他界した。この服を着ると思いや記憶のひとつづつがパズルのように大切に紡がれていくように感じる。
16years
私の母は少女のような心の持ち主で、私がミナの服を着るといつも目を輝かせて喜ぶ人だった。家族から母の知らせが来て、すぐに帰国するよう伝えられた時、迷わずこれを着て日本行きの飛行機に飛び乗り、母の待つ病室に駆けつけました。天国に旅立つ時、母の目にはこのワンピース姿の私が見えていたと思います。それからは私にとってパリの空の下にいても母に守られているような気持ちになるお守りのような一着です。妊娠中にもよく着て、出産に向かう時もこの服を迷わず選びました。

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