仕事中の現場で写真を撮られることなど滅多にない。今日は偶然、同じ家に友人の建築家Nさんが打ち合わせに来ていて、僕も同じ家の現場で仕事をしていて、横山さんが仕事をしているのを見るの初めてだと言って、写真を撮ってくれた。その写真をさっきメールで送ってくれたのだがそれを見て驚いた。自分がこんな風に仕事をしているとは思っていなかった。僕はこんな風に仕事をしているのだなぁと思った。いつもイライラしてばかりしているのに、なんだかとても穏やかにしているのだった。現場にいる時がいちばんいいのだなぁと思った。送ってくれたメールでNさんが聞いてきた。横山さんのやっている仕事はなんというのですか。造園家、ランドスケープ・アーキテクト、ガーデン・デザイナー？どれもピンとこないなぁと思ってる。Nさんもそう思ったのだろう。いったいこの人は何をしている人なのだろうと。初めて仕事中の自分を見て思った。「単なるおっさん」じゃないかと。ただただ、何もしないで木々や草花の中に居る「おっさん」なのだなぁと。今日、長年の謎が解けたような気がする。単なるおっさんであること。
