自分たちの風景は自分たちの手で作る

まだ足腰が痛む、でも楽しかった、たくさんのことを学んだ。三連休、生活クラブ生協・武蔵五日市協同村の石積みワークショップに参加した。伝統工法だとか柔構造だとか里山の風景だとか人力施工だとか言われて久しい、でもそこからもう一歩踏み出すにはどうすればいいのかわからないまま、この国の風景は環境は混乱を極めつつある。そこから具体的な一歩を踏み出そうよ!というのが東京工業大学の真田純子先生だ。真田先生と金子玲大さんが主催する石積み学校を武蔵五日市協同村で開催することになった。崩れかかった協同村のみかん園の段々畑の石積みを修復しようというプロジェクトだ。生活クラブの組合員に呼びかけて老若男女約30人が集まった。まづは修復箇所まで石を運び上げなければならない、バケツリレイでわっさわっさと運び上げた。誰もが手をつながないと石は運べない。急斜面にへばりついて黙々と作業しないと石は積み上がらない。でもそんな試行錯誤の末になんとかみんなの石垣が積み上がった。自分たちの風景は自分たちの手で作る、その達成感が爽快だ。協同村の石積みの修復は緒についたばかりだ。すべて修復するには10年以上かかるだろう。僕の残りの人生と同じくらいかな?参加者の誰かがジャン・ジオノの「木を植えた男」みたいだって言っていた。「石を積んだ男」そんな物語がここから生まれるといいなと思った。

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