その頃はきっと春風が吹くだろう・・・・

何か質問はありますかというと、圧倒的に多いのは試験の内容や形式を問うものだから、どうしてそんなに試験、試験というのと、少し浮かない気持ちになって、あまり試験、試験って言わないで、昔の学生は、答案用紙に自分の好きな歌の歌詞を書いて出したっていうよと言った。また、憲法を方言で語り直す活動のことを話して、自分の言葉で語ることが大事だから、みんなは全国のいろんなところからきているのだから、お国言葉で答案を書いてくれたら嬉しいなというようなことを言った。そうしたら好きな歌詞を書いた学生がひとりいてそれは「・・・・どこかの街でまた出会えたら、君の名前を呼んでいいかな、その頃はきっと春風が吹くだろう・・・・」というking gnu の白日という歌だった。 また奈良の言葉で答案を書いてくれた学生もいて、内容的には少しずれていたけれど、一つの問いに対してとっても近くで受け答えできたように感じた。このような答案のあり方が許されるのかどうかはわからないけれど、きりきりと問い詰め合うことばかりが蔓延する世界で、ふっと鼻歌が漏れたり、お国言葉がぽろっと出たりすることは悪いことじゃないなぁと、じりじりとした太陽が照るつける夏の日の午前だからこそ思った。