誰を愛せばいいかわからない。でも平和みたいな

「「違うこと」をしないこと」 吉本ばなな著を読んでみた。
タイトルに惹かれて。そろそろ、何かこれからしたいというより、しないこと、だよなって思うから。で、ちょっとスピリチュアルな本かなって思った。ばななさんてそいういう人だったのかなと思った。でも極端にそっちに流れていくんじゃなくて、楽に生きていくためには、その世界ともうまく付き合っていけばいいじゃないという風だから面白く読めた。

アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝
片方は成功者。会社を経営し、いつも目標の売上げを達成し、利益を出し続けるんだ。もう一人はのらりくらりとしてて、お金もあんまり持ってない。ジョークが好きで、世の中でおもしろいと思うこと、変わった装置とかテクノロジーとか、なんかかんかを追っかけ、ただただ笑って人生を過ごすんだ。
 物事をコントロールする人より、笑って過ごす人の方が幸せだって、僕は思う。それが僕の考え方なんだ。僕は、人生で一番大事なのは幸せであり、どれだけ笑って過ごせるかだと思うんだ。頭がちょっといかれたようなヤツのほうが幸せなんだ。僕はそういう人間だし、そうなりたいとずっと思ってきた。p.108

今の20代の人たちを見ていると、悟っているなぁと思うことが多い。
大人っぽいよね、なんとも。
好き嫌いがはっきりしている。嫌いなこととか、苦しいことを超えた先に何かあるとか思わない。嫌いなことはやらない。
お金も使わない。こんなに大人でいいの?みたいな子が多い。
ラブ&ピースって言葉があるけど、それで言うと、ラブはないけど、ピースはあるって感じ。わかります?
わかります。
何を好きなのかわからない。誰を愛せばいいかわからない。でも平和みたいな。p.129

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