だから仕方なく市ヶ谷の川べりを歩いていたら

この学期最後の授業だった。あんまりこんなことはなかったのだけれど、ちょっとだけ感極まってしまった。そのわけはよく分からない。特に印象に残るクラスだったわけでないのだけれど、年をとるということはこういうことなのかもしれない。ほんとうは1学期間ありがとうなのだから、みんなでいっぱいやりたかったのだけれど、いまの大学はなんだかとってもかたくるしくなってしまって、だから仕方なく市ヶ谷の川べりを歩いていたら、ちっちゃなビストロがあってここはいいに違いないと思ったら、やっぱり良くてとってもおいしくて、最近はもっぱら吉田健一にご執心なんだけれど、美味しいものが一番大事で、体がよろこぶことが一番大事で、ということに確かにそうだと思ったのだった。市ヶ谷はいいまちにちがいないと思っていたけれど、川ぞいのこんなところにかくれていたなんて。つみにおけない。店の名はグローブ デュ モンド、ちょっと嬉しいことがあると来るがいいと思った。

f:id:machidesign:20190727195017j:plain

f:id:machidesign:20190727195030j:plain

f:id:machidesign:20190727195043j:plain