ようやくそんな時代が来ましたって

夏休みに1/3ほどの蔵書を処分した。でも残ってしまったのが雑誌の山で、秋になっておもむろにそれらの処分を始めている。と言っても食後ソファーの横に雑誌の山を積み上げておもむろに一冊一冊気に入ったページをビリビリしている。古い雑誌だからなんの気兼ねもない、それが楽しい。街を散歩しているようで、街は玉石混交だけれど、そこに時々ピカッと光るものがある。雑誌三昧もそれである。時々ピカッと光るものがあって、それをビリビリする。若い頃スクラップブックづくりに夢中になっていたことがある。でもそのあと、そんな暇などなくひたすら吐き出すばかりの時代が続いた。今人生の終盤を迎えてまたピカッと光るものを集めている。雑誌が売れない時代だという、でもこのビリビリの作業を始めて雑誌って楽しいものだったんだと思う。本より気軽で玉石混交で分野にとらわれないで時々おしゃれで。授業でこんなことを話すことがある、雑学、雑誌、雑巾、雑用、雑貨などなど、「雑」ってこれまで、一段低いもの役に立たないものだとされてきた、でも今は里山の時代、雑木林の時代、多様性の時代だよって。ようやくそんな時代が来ましたって。
https://www.youtube.com/watch?v=8GFcGiWBLo8