夢破れたままになってしまった

まだまだ先は見えないのに、またまた本棚を雑巾で拭く手が止まってしまった。昨日は、やっぱり西村伊作が好きなんだなぁと思ったのだけれど、西村に恋する前に夢中になったのがクリストファ・アレクサンダーだった。その中でもこの一冊、The Linz Cafe が好きで好きで、それ以来寝ても覚めてもリンツ・カフェ、リンツ・カフェって言っていた。そして今、何十年ぶりかで本棚から取り出して眺めていたのだけれど、結局リンツ・カフェみたいな簡素でやわらかなカフェあるいは建築は、どこにもできなくて、いつの間にか忘れ去られてしまった。カフェ・ドゥドゥはリンツ・カフェみたいなのをと思って作ったのだけれど、やはり似ても似つかなくて夢破れたままになってしまった。でもこのままじゃ、やっぱり諦めきれない、なんとかせねばだ。