知らん顔しておじいさん

柚木沙弥郎展に行ってきた。別に懇意にしているわけではないのだけれど、〜〜さんと親しく呼びかけたくなる人がいる。沙弥郎さんもそんな人だ。デザイナーでもなく、アーティストでもなく、職人でもなく、思想家でもなく、教育者でもなく、おじいさんのようでもなく、子供のようでもなく、でもその全部のような人だ。みんなそのどれか一つを選んで立派な人になってしまうけれど、沙弥郎さんはそんなことに知らん顔しておじいさんになった人だなと思う。