もうずいぶんおばあさんになってしまった

京都での用事を片付けて、でも何となくまだ心はざわざわするし、急に降り出した夕立のせいもあって、帰りの新幹線までの数時間、どう過ごそうかとあれこれ思案のあげく、どうせ決まっているのだからあれこれ思案の必要などないのだけれど、百万遍進々堂。京都に来たらとりあえずここに決まってる。ここに来るとだいたいまわりはみんな勉強しているから、こちらもつられて勉強することになる。そして勉強に疲れると、深窓の令嬢というにはもうずいぶんおばあさんになってしまったコートヤードに出てひと休みする。これが正しい京都の過ごし方だと思う。