すべてが少しずつあるのだった

しごとにも飽きたし、いい具合かなということで出かけたら、それがいいのだった。満開に近い桜は夕方の光の中にあって、空の上高くにはお月さまも出ていて、ひともぽつぽつ、遠くには富士山ものぞいていて、すべてが少しずつあるのだった。