長閑な時間

小学生のときいつも通りかかるのを眺めていた近所のお嬢さんと、中学生の時机を並べていた賑やかなお転婆娘と、高校生の時知り合ったジャズが好きだった秀才と、10年ほど前知り合ったあの近所のお嬢さんを嫁に迎えた某大企業社長と、数年前知り合ったとっても紳士な碩学の隠居老人と、そしてぼくと。きのうは、そんな計6人が銀座の小料理屋さんで一杯やった。60数年の人生の諸時代から抜け出してなんかの縁でぽつぽつと集まって、生きて来た時代こそ同じだけれど、階層も、お金持ち具合も、仕事も、酒飲み具合も、趣味も、性別も、みんなばらばらなのに、いまごろになって気がついたら年に一度、お正月が終わる頃、わぁわぁとのんでいる。長閑な時間が流れてた。