こんな時間の流れがあることを

過度な延命治療をしないということに決めて、ただただ、なるべく長い時間老母のそばにいることにした。はじめは、仕事のことが気になったり、このように流れる時間の流れに戸惑ったりしていたけれど、二日目ともなると、ベッドのそばで本を読んだりスケッチしたりする時間がとても静かで落ち着きのあるものに覚えてきて、こんな時間の流れがあることをずっーと知らなかった気がする。