ひどく元気になれそうな靴下だった

ポール・スミス展に行ってきた。たいへんな人出だった。自転車を乗り回すポール・スミスの姿があまりにかっこ良かったので、ただそれだけの理由でいってきた。謎のひとつが解けた。彼は若い頃、自転車乗りを目指したということだった。自転車とカメラとメモ帳を武器にデザインの世界を生き抜いてきた人なのだなと思った。それよりもここに来ているたくさんの若い人たちの方がぼくにはもっとおしゃれに見えた。ポール・スミスはもうとっくに越えられているのかなと思った。ぼくはこの人の服は着ないだろうと思った。ただ帰りに見た赤を基調にした靴下は欲しいと思った。ひどく元気にしてくれそうな靴下だった。