十数年前にローマの街をベスパに乗ってふらりふらりする映画「親愛なる日記」を見て、ナンニ・モレッティことが大好きになった。彼は街が大好きで、いつかローマの家や街を主人公にした映画を作りたいと言っていたけれど、それはまだ実現していない。頼りないけれどもおかしなおかしなナンニ・モレッティも今では年をとって、今回撮ったのは彼のお母さんの死についての映画だった。やはりふらりふらりしていたぼくもやっぱり年をとって、モレッティが抱えているのと同じような問題の中にいる。モレッティがもっとおじいさんになったとき、こんどはどんな映画を撮るのだろう。楽しみにしている。
https://www.youtube.com/watch?v=12eD38D3ZXg