すっかり何かを失くしてしまったなぁ

face bookが過去の日記を自動的にアップして来るのは怖くもあるし、おせっかいでいやだなぁと思っていたのだけれど、最近はへぇ数年前はこんなことを考えていたのかと過去の自分と話しているようで、なかなかおもしろい。で思うのは、あれから成熟したなぁと思うのではなくて、すっかり何かを失くしてしまったなぁと思うことで、これが年をとるということなのだろうか。

4年前の今日 2012年3月4日 ·
お庭文学というのが、あるだろうと、そんなのを探してきては読んでいるのだけれど、持田叙子さんの「荷風へ、ようこそ」は、従来荷風と言えば、散歩のひと、街歩きのひと、ばかりが喧伝されているが、実は、おうちのひと、お庭のひとではなかったかと言うようなこと書いていて、そうだそうだと強い味方を得たようで嬉しい。時代がだんだん勇ましく、凶暴になって行く時代において、おうちだの、お庭だのと言いつづけた荷風さん、モネの「ジヴェルニーの睡蓮」の装幀に喜んでおられるだろうなぁ。