夢も地獄も見なければ

TAMA映画フォーラム映画祭も25回目だ。多摩の文化になりつつあるのかもしれない。昨日午後はぼんやりしようと思っていた。でもやっぱり気になって行ってしまった。映画「野火」。昨日は書けなかった、どう書いていいいかわからなかった。戦争、地獄、憎悪、極限、修羅場・・・・このような状況を表現する言葉はたくさんあるけれど、どんな言葉もまったく用をなさないと思った。大岡昇平の小説の映画化。僕たちのまわりに無力感が漂うけれど、文学が映画がちからを持ちうるのかもしれないと思わせてくれた。いつもロマンティック・コメディと呼ばれる映画ばかり見ている。でも人間は夢も地獄も見なければ目が腐ってしまうと思っている。塚本監督が言っていた。せめて毎年8月15日、みんながこの映画を見てくれればと。そうすれば一歩だけ前に進めると思う。
https://www.youtube.com/watch?v=CaEItmCwC8o