ずっと忘れないと言ってあげなくてはいけない

ずっと現場に提げて行く図鑑を探していた。きょう初めてこれをもって行った。とても重いのであるが、多いに助けてくれた。採取した葉っぱを帰り道、お茶とクリのケーキをいただきながら、調べてみた。多分すべての木の正体にたどり着けたと思う。その時間がなんとも楽しかった。牧野さんというのはこんな風に楽しんでいたのか。この本のえらいのは、葉っぱを読み解くことにある。これまでの多くの図鑑は生殖器、花や実について述べていたけれど、私たちが日常一番親しむのは葉っぱだからと言う著者の慧眼がすばらしい。最近思う、本というのはちゃんとほめてあげると、もっともっと役に立ってくれる。きみのことずっと忘れないと言ってあげなくてはいけない。