いつかダブリンに行こう

「ダブリンの時計職人」しんと静かな映画だった。家を失ってしまった時計職人と、麻薬に手を出してしまったジャンキーと、静かながらも淋しい日々を送るピアノ教師の未亡人。出会うはずもない境遇も階層も倫理もまるで違った背景を持つ三人が出会ってしまった。で、仲良くなってしまう。だから3人で淡々と歩いた。ほんの短い時間だったけれど。そしてまた遠く離れて行くのだけれど。勇気を出して手を差し出してみたらいいじゃないか、そんな映画だった。いつかダブリンに行こう。こんな人たちがいるのなら。
http://www.uplink.co.jp/movie/2013/21152