逝っても逝かなくても、いつも同じように

今週は、吉田秀和さんがラジオに出ておられるよと言うか、この世に戻っておられるよということを聞いていたのだけれど、ようやく今朝聞くことができた。既に逝ってしまわれた方がお元気そうというのはおかしいけれど、お元気そうでよかった。で、聞いていて気がついたのだけれど、ほんとうに魅力的な方というのは、あっちにおられても、こっちにこられていても、関係ないのだなぁということだった。吉田さんはこちら側におられる時も、ラジオのむこうとかこっちとかは関係なくて、いつもそばにいて、さっ、いっしょに聞きましょうというようなことをおっしゃるから、むかしそんなことをmixiに書いたら、読まれた方から、吉田さん今そちらにいらっしゃるのですかと書いてこられた方がおられて、その方ももう亡くなってしまわれた。いずれにしても秀和さんというのは、逝っても逝かなくても、いつも同じように音楽を愛しておられる方で、そこが秀和さんの秀和さんらしい所以だったんだなぁと、今ごろ気がついたついでに、少しだけ死んでしまうということのことが分かった。吉田さんはとっても軽やかに死んでしまわれた方だったのだなぁ。