生涯で一枚でいいから

掃除をしていたら、こんな走り書きが見つかった。そのたびに書き抜いたりしているから、掃除がちっともはかどらない。「わたしは生涯で一枚でいいから人が見てありがたい心持ちのする絵を描いてみたい。山水でも動物でも花鳥でも構わない。ただ崇高でありがたい気持ちのする奴を描いて死にたいと思います」夏目漱石