強靭な言葉

後藤新平今和次郎、「都市から郊外へ−1930年代の東京」展など関東大震災後の日々に聞く経験が続いた。
そして昨夕、折口信夫、それを受けての辺見庸の言葉。
ただ、紹介することしかできない。
「3・11を体験した今、私たちの言葉も以前と同じであっていいのか。この国には言葉が人に届かない危うさがある。震災直後に放映された、とってつけたような優しさを強調するテレビCMのように。震災を表現する言葉も、もっと自由であっていい。関東大震災の焼け跡を歩き、『あゝ愉快と言って退けようか。/一挙になくなつちまつた。』と詩に書いた折口信夫のように」辺見庸 命がけで生んだ強靭な言葉 2012年 4 月3日 朝日新聞夕刊より