一日一日を積み重ねずには進めない

ずいぶん前、庭園美術館にジョルジュ・モランディー展を見に行った

どうしていいの、でもいいなぁ、と思って 彼のセルフポートレイトの写真のポスターを買って、長い間仕事場の壁に貼ってあった

見るたびに、背筋がのびた

仕事場を引っ越したりして、今はもう、毎日眺めることはない

でも最近ときどき、この人のことを耳にする

モランディーは生涯の多くの時間、身の回りの物ばかりを静物画に描いて過ごした。彼はなぜ、小さな自分のアトリエの中で、瓶やつぼに向き合い続けたのであろうか。・・・・・・

繰り返しが生む、豊かな世界。それは一日一日を積み重ねずには進めない、人生にも似ている。

2011年10月5日 朝日新聞 美の履歴書 繰り返し描いたわけ


また、モランディーさんの肖像写真を事務所の壁に貼らなきゃだ